8月の誕生石 ― ペリドット・スピネル・サードオニックス

鉱物

夏の陽ざしがまぶしい8月。その誕生石は「ペリドット」「サードオニックス」「スピネル」の3種類です。
いずれも太陽を思わせるような明るいエネルギーを持ち、幸福や前向きな心を象徴するといわれています。
この記事では、それぞれの特徴や意味、歴史的な背景をまとめました。
※本記事の内容は2025年時点の情報に基づいています。


ペリドット:太陽のように輝く希望の石

8月の代表的な誕生石といえば、黄緑色に輝くペリドット。
古代エジプトでは「太陽の石」と呼ばれ、暗闇を照らす守護石として崇められてきました。
エメラルドにも似た鮮やかな緑色ですが、やや黄みがかった色合いが特徴で、夕暮れ時の光でも輝きを失わないことから「イブニング・エメラルド」とも呼ばれます。

ペリドットはマグマの中で生まれる鉱物で、ハワイなど火山活動の盛んな地域でも産出します。
そのため「地球の内部の力」や「生命エネルギー」を象徴する石とされ、持つ人に前向きな勇気と希望を与えると伝えられています。

宝石言葉:希望・夫婦愛・和合
主な産地:アメリカ、ミャンマー、中国、パキスタンなど


サードオニックス:縞模様が美しい夫婦愛の石

サードオニックス(Sardonyx)は、赤褐色の「サード(紅玉髄)」と白い「オニキス(縞瑪瑙)」が層をなす、美しい縞模様の宝石です。
この縞模様はまるで人生の表と裏、光と影を象徴するようで、古代から“調和と絆”の象徴とされてきました。

古代ローマでは「勇気と勝利をもたらす石」と信じられ、兵士がお守りとして身につけたといわれます。
また、夫婦円満や友情を深める石としても知られ、欧米では結婚記念日に贈られることもあります。
その穏やかで温かみのある色合いは、ペリドットやスピネルのような華やかさとは異なり、落ち着いた大人の魅力を感じさせます。

宝石言葉:夫婦の幸福・友情・誠実
主な産地:インド、ブラジル、ウルグアイ、マダガスカルなど


スピネル:多彩な色をもつ情熱の石

スピネル(Spinel)は、赤・ピンク・青・黒など、豊富なカラーバリエーションをもつ宝石です。
かつてはルビーやサファイアと混同され、長い間「影の存在」とされてきました。
しかし近年、透明度の高さと美しい発色から改めて評価が高まり、“隠れた名石”として人気を集めています。

特に赤いスピネルは、情熱や生命力を象徴する石。
内に秘めた強さや自立心を高め、困難を乗り越える力を与えるといわれています。
また、青色やピンク色のスピネルは、冷静さや愛情を表すともされ、色によって意味が少しずつ異なるのも魅力です。

宝石言葉:情熱・自立・目覚め
主な産地:ミャンマー、スリランカ、タンザニア、ベトナムなど


8月の誕生石が伝えるメッセージ

8月の誕生石は、それぞれに個性的でありながら、共通して「前向きさ」や「絆」を象徴しています。

  • ペリドット:希望と明るさをもたらす太陽の石
  • サードオニックス:信頼と愛を育む絆の石
  • スピネル:情熱と自立を促す強さの石

これら3つの宝石が持つエネルギーは、まさに夏の太陽のように前向きで、心を明るく照らしてくれる存在です。
誕生石として身につけるのはもちろん、お守りやプレゼントとしてもおすすめです。


まとめ

8月の誕生石は「ペリドット」「サードオニックス」「スピネル」。
希望・愛・情熱という3つのキーワードが揃い、夏生まれの人にふさわしい輝きを放ちます。
それぞれの石がもつ物語に思いを馳せながら、自分に合う一石を選んでみてはいかがでしょうか。

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